ドナルド・トランプ大統領は、イランが米国との交渉において何らかのレバレッジ(交渉力)を持っているかという記者からの質問を、「あまりに愚かだ」として切り捨てた [2]

このやり取りは、中東外交の戦略を巡る政権側と報道機関との間の根強い緊張を浮き彫りにした。質問の前提を否定することで、大統領はイランの外交的取り組みに対し、強気な姿勢を鮮明にした。

ホワイトハウスでのやり取りの中で、Fox Newsのピーター・ドゥーシー氏が「イランは米国に対して何らかのレバレッジを持っているのでしょうか」と質問した [3]。これに対しトランプ氏は、その問いは「愚かな質問だ」[1] と述べ、さらに「あまりに愚かだ」[2] と表現した。

このやり取りが行われた具体的な状況については、報道によってばらつきがある。一部の情報源は、大統領執務室での会合中に起きたとしているが [3]、別の報道ではホワイトハウスでの大学スポーツ・ラウンドテーブルの最中だったとしている [4]

また、大統領がどのようにその場を去ったかについても矛盾が見られる。ある報道では、記者が質問を終える前にトランプ氏が立ち去ったとしている [5]。一方で、大統領は発言を鼻で笑ったものの、他の記者からの質問に答えるために留まったとする記述もある [2]

今回の出来事は、記者会見や公式行事における大統領とメディア関係者の対立的なやり取りという、これまでのパターンに沿ったものである。この質問を切り捨てたことは、現在の外交交渉においてテヘラン側が戦略的優位性を持っていることを認めるのを拒否したことを示唆している。

「なんて愚かな質問だ」

このやり取りは、イランとの交渉において絶対的な優位性を維持するという、政権側の対外戦略を強調するものである。イランがレバレッジを持つという考えを「不合理なこと」として枠付けることで、大統領は国内の支持基盤に対し、米国の優越性というナラティブを強化している。一方で、状況や退室のタイミングなど、やり取りの具体的な詳細については報道機関の間で意見が分かれている。